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放送業界の大チョンボ タダ見し放題B-CASカード問題(1)

 ←防衛庁 防衛費の無駄遣いふたたび 迎撃不可能なミサイル開発に30億円 →放送業界の大チョンボ タダ見し放題B-CASカード問題(2)B-CASカードはどこまで解析されたのか
2012年5月中旬頃、日本のデジタル放送を受信するチューナーやテレビ等には必ず入っている、B-CAS(ビーキャス)カードを書き換えするためのソフトウェアが出まわり、誰でも簡単にWOWOWやスカパーなどの有料放送をタダで見ることが出来てしまうことが明らかとなった。その事実は複数のブログで紹介され、新聞でも報道された。カードの書き換えはパソコンと、税金の電子申告などに使うカードリーダがあれば簡単にできてしまうことから、各地でカードリーダーの売り切れが続出する事態となった。

6月に入って、さらに自体は急展開を見せる。堂々とブログでカードの書き換え方法を紹介していた「平成の龍馬」こと多田(ただ)光宏(みつひろ)氏が、6月19日に電磁的記録不正作出・同供用の疑いで京都府警に逮捕された。さらに、書き換えのためのプログラムをネットで配布した人物も不正競争防止法違反容疑で逮捕された。このことはテレビでも報道され、これを機に、カードの書き換え方法を紹介していたブログやウェブサイトは次々と姿を消した。

しかし、これは事態の収束を意味していない。書き換えのためのプログラムは現在でもネット上に出回っているし、秋葉原の電器店などでは「書き換えをしよう!」と言わんばかりに、B-CASカードとカードリーダが一緒に販売されている。放送局側は未だに何の対策もしておらず、書き換えたカードで有料放送を視聴できる状況は今も変わっていない。京都府警の捜査にしても、ネットでは「不公平な見せしめ逮捕ではないのか」「そもそも逮捕は無理筋で、裁判で有罪にすることはできないのではないか」といった批判の声も聞かれる。

どうしてこんなことになってしまったのか、ほとんどのメディアは沈黙したままだ。特にテレビに至っては、報道できるはずもないのだ。それは、単なる不正書き換えであるとか、カードの技術的欠陥であるといった問題だけでなく、問題の核心に触れるためには放送業界が作りあげてきた現在のデジタル放送の“制度”そのものが抱える根本的な問題を避けて通ることはできないからだ。

メディアが取り上げにくいもう1つの理由として、問題を理解するには放送技術についての専門知識が必要になるということもあるだろう。そこで本誌では、なるべく一般の読者でも分かるように、これらの問題の核心を解説していこうと思う。

膨大なデータを家庭に届けるデジタル放送
まず、デジタル放送の仕組みから解説しよう。ご存知の通り、デジタルは0と1の信号を組み合わせた、数字の羅列によってデータをやりとりする方式のことだ。これはインターネットで使われているものと全く変わらない。ただし、放送の場合は空から電波として一方的にデータが“降ってくる”という点が異なる。

デジタル放送の情報の伝送速度は、地デジの場合15Mbps(メガビット毎秒)、衛星放送の場合12Mbpsである。これは0と1の組み合わせがそれぞれ1秒あたり1500万回、1200万回あることを意味する。そう言われてもピンとこない人が多いと思うが、これは大変な速度である。家庭用のインターネットの光ファイバー通信回線が100Mbpsと宣伝されているが、実際は10Mbpsも出てればよいところであり、しかも接続先のサイトや、その時々によって速度にばらつきがある。しかしデジタル放送の場合は、全く同じ通信速度で安定して途切れなく家庭に情報が配信されるという特徴がある。もし、この通信速度を文字情報の伝送に使うとすれば、1秒間に本誌「同和と在日」書籍版に換算して約400ページ分に相当する文字情報を送ることができる。

放送局が放送内容を発信し、家庭でそれをテレビに映し出すためには、0と1の組み合わせをどのように送って、どのように家庭のテレビに再現するかという取り決めがなくてはならない。デジタル放送では、この取り決めとしてMPEG2-TS(エムペグツーティーエス)という国際標準方式を採用している。この方式では、0と1の組み合わせ1504回分を1つの塊(パケットと呼ばれる)として分割し、テレビに必要な映像や音声だけでなく、文字情報も載せられる仕組みになっている。

地デジの場合は、このパケットが1秒間に1万個近くも送られてくることになる。全てのパケットを映像と音声に使う必要はなく、他のデータを載せたパケットを織り交ぜながら送ることができる。例えば放送局が1秒間電波を飛ばす間、9000個のパケットに1秒分の映像と音声の情報を載せ、残りの1000個のパケットに番組名などの文字情報を載せるといったことが出来る。このように10分の1のパケットだけを文字情報に割り当てるとしても、書籍に換算して毎秒40ページ分くらいの文字情報を送れる計算である。

テレビをつけると、すぐに番組名などが表示されるのは、この豊富なデータ量を利用して同じ文字情報を2秒毎に繰り返し送っているからだ。後述するが、この映像と音声以外の情報は、個別の受信者のB-CASカードに書き換えをすることさえ出来るようになっている。

B-CASカードが必要なワケ
デジタル放送の方式は、国際標準をはじめとして、文書として公開されている。デジタル放送を受信する機器のメーカーは、この公開された文書に書かれた方式に従って機器を作りさえすれよいということになるのだが、日本では事実上そうなっていない。なぜなら日本のデジタル放送は全てスクランブル、つまりは暗号化がされている。その暗号を解除するためには、中身は非公開とされているB-CASカードを使用しなければならない。

放送についてのルールを定めた法律である「放送法」では、NHKや代表的な民法などの「無料放送」とWOWOWやスカパーなどの「有料放送」が区別されており、有料放送の受信には放送事業者との契約が必要だが、無料放送については同様の規定はない。なので、本来は無料放送は自由に受信してよいものなのである。

しかし、前述のとおりデジタル放送は無料放送であっても暗号化されており、暗号の解除にはB-CASカードが必要である。そのB-CASカードは株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS社)から「貸与」される。そのため、視聴者はB-CAS社との間でカードの仕様についての契約を結ぶことになり、法律上は自由であるはずの無料放送を受信するために、視聴者が1民間企業との契約条件に縛られることになるのである。そのため、この仕組みが脱法的であるとして、しばしば批判の対象になっているのだ。

なぜ放送局が無料放送までも暗号化したがるのかというと、放送内容のコピー制限をしたいということが挙げられる。しかし、著作権法上は私的な利用や、論説のための引用など、正当な理由がある場合は著作物のコピーが認められている。そこで、B-CAS社の約款でもって本来は法律上で認められているコピーにまで制約を加えようというわけである。実際、B-CAS社の約款には「カードの使用目的に反する機器(例えば著作権保護に対応していない機器)に、このカードを使用することはできません」とある。

このようにデジタル放送のようなデジタルな著作物を、権利者の側で技術的な手段を使ってコピー制限等を加えることをデジタル著作権管理(Digital Rights Management: DRM(ディーアールエム))と呼ぶ。しかし、技術的に完璧なDRMというものは今のところ存在していない。

なぜなら、著作物を提供するためには、最終的にはいずれかの段階で著作物を見ることが出来る状態にしなければならないからだ。そのためには、利用者が機器を使用している間、復号された“生のデータ”が必ず機器の中に存在するのである。DRMの技術はそれを取り出しにくくするためのものではあるのだが、現実には案外簡単に取り出せてしまう場合が多い。暗号を解読するための手段が利用者の手元にあるのだから、当然のことだ。

すると、狡猾(こうかつ)な人はDRMを解除して自分の好きなように著作物を利用する一方で、正直者にとっては煩(わずら)わしい制約になってしまう。そして、DRMにための技術にはコストがかかり、そのコストを負担するのは結局は正直な利用者という、実に不公平なことになってしまうのだ。

また、せっかくアナログからデジタルへと技術が進歩したのに、利用者にとって前より不便になるのは理不尽だという批判もある。もっとも、コピーしたデータの質を気にしないのであれば、チューナーをビデオレコーダーにつなぐか、テレビの画面をビデオカメラで撮ればよい。

本誌電子版同和と在日も、デジタルデータである以上はDRMを使用することはできるのだが、使用しなかったのは実はこのような理由からである。

それならば、無料放送の自由な受信や著作物のコピー自体を禁止してしまえと思うかも知れないが、それが出来ないのは、やはり憲法が保障する表現の自由が関係してくるためだ。放送の受信について国民に制約をかけることは、全体主義国家で行われているような情報統制につながるし、報道や政治的な議論のためのコピーまで禁止してしまうと、民主主義そのものが成り立たなくなる。

B-CASカードというのは、経済活動の自由と表現の自由のせめぎあいの中で、経済活動の自由を主張する側が生んだ産物と言えよう。

B-CASカードは何をやっているのか
B-CASカードはICカードの一種である。そして、ICカードの中でも「スマートカード」と言われる部類に入る。スマートカードは単に情報を記録するだけではなく、実はカード自体が小さなコンピューターになっている。カードリーダーに差し込むと、単にカードにデータを読み書き出来るだけではなく、カードに電源が供給されて、カード内のコンピューターが起動する仕組みになっているのだ。

B-CASカードの中は本来非公開なのだが、実はコンピューターの種類まで既に判明している。MC6805と呼ばれるもので、これは30代の方であればおなじみの「ファミコン」の中に入っていたコンピューターによく似ているものだ。現在では家電製品や産業機械などに組み込む、小型コンピューターとして大量生産されており、非常に安く入手できることから採用されたのだろう。つまり、B-CASカードの中にはファミコンが入っていると考えていただいて差し支えない。この「ファミコン」が、暗号を解読するための計算を行うのだ。その仕組みを、詳しく解説しよう。

数字の羅列(られつ)であるデジタルデータを暗号化するには、まず「暗号化の手段」を決めなくてはいけない。例えば数字をずらして、1を2に変え、2を3に変えるというのも立派な暗号だ。もちろん暗号化の手段を隠しておけば他人には分かりにくくなるのだが、暗号化の手段は公開しておき、暗号を解くためのヒントを秘密にしておくという方法もある。例えば、数字をずらすという暗号化の手段は公開しておくが、いくつずらすのかということを秘密にしておく方法だ。この暗号化を解くためのヒントとなる数字ことを、「鍵」という。暗号化の手段を箱とすれば、それを開くためのヒントを鍵になぞらえているわけだ。例えば、数字を3つずらすということであれば、この「3」が暗号化の鍵ということになる。現代社会で実用されている暗号化手段は、このように手段は公開しておき、鍵を非公開にするという方法をとる場合がほとんどである。そうしておけば、暗号を送る側と受け取る側は、前もって鍵となる数字だけをやりとりするれば済むからだ。従って、デジタル通信における、暗号を破るという行為は、秘密にされている鍵の数値を求めるということを意味する。

アルファベットをずらす程度の暗号化であれば簡単に解かれてしまうのだが、もちろんデジタル放送などで使われる暗号化の手段はもっと巧妙だ。デジタル放送の映像や音声データを暗号化する手段は「MULTI2(マルチツー)」と呼ばれるもので、1988年に日立製作所が考案した方法だ。暗号化の方法の中身まで説明すると長くなってしまうので割愛するが、この方法では鍵となる数字は0と1の組み合わせを64個並べたものを使う。この組み合わせの数は一見少ないようだが、実は1億の1億倍以上の組み合わせがあり、そのうちのただ1つの数値が実際に暗号を解読する鍵ということになるので、簡単には解けない。

もちろん、解けない暗号というものはない。コンピューターを使って力技で1億の1億倍以上の組み合わせをしらみつぶしに試行すれば、理論上は解ける。その代わり、そのためには現在のコンピューターの性能では、例えば千年かかるとか、一万年かかるとか、現実的にはあり得ない時間がかかるという見積りがあって、安全性が保障されている。しかし、暗号は数学の「数論」という分野を応用したもので、この学問には未解明の問題が多く残されていることから、絶対的な保障はない。ある日突然数学者が、しらみつぶしに試行するよりも、計算によりもっと効率良く鍵を見つけ出す方法を発見してしまう可能性があり、現にそうやって突破された暗号化手段もある。突破されにくい優れた暗号化手段を考案するには、暗号を突破する方法についての知識が必要になるため、世界中の研究機関で、様々な暗号化手段を突破するための研究が行われている。

しかし、デジタル放送にはそれ以前の問題がある。視聴者が放送を見るためには受信機の中で現に暗号が解読されなければならないので、鍵は必ず受信機の中に存在しているのだ。実はB-CASカードは、この鍵を取り出しにくくするためのもので、少しまどろっこしいことを行なっている。

まず、放送局から暗号化された映像と音声(この信号はPES(ピーイーエス)と呼ばれる)が家庭に届けられる。受信機は暗号化されたデータを、チャンネルごとに異なる「ストリーム鍵(デジタル放送の技術文書ではKsという略号で呼ばれている)」という鍵を使って復号している。しかし、このKsが判明すれば、誰でもそのチャンネルを視聴できる受信機を作れるということになってしまうので、放送局は数秒ごとにこのKsを変えている。

ここで、B-CASカードが使われるのだ。Ksは、数秒ごとに放送局の電波に載って受信機に届けられる(この信号はECM(イーシーエム)と呼ばれる)。前述のとおり、暗号化の鍵は文字に換算してわずか8文字分なので、膨大なデータを送ることができるデジタル放送にしてみれば、Ksを頻繁に送ることはたやすいことだ。

このときKsは暗号化された状態で放送局から送られてくる。つまり、鍵をさらに別の鍵を使って暗号化しているのだ。この、暗号化されたKsを復号するための鍵こそが、B-CASカードの中にあり、「ワーク鍵(Kw)」と呼ばれる。そして、復号自体もB-CASカードの中で行われる。B-CASカードの中にコンピューターが入っているのは、この復号を行うためだ。

放送局からECMが届けられる度に、テレビやチューナー等の受信機はそれをB-CASカードに渡して、引き換えにB-CASカードから復号されたKsを受け取り、それをさらにPESの復号に使っている。B-CASカード内にあるKwもチャンネルごとに異なるが、こちらはKsのように頻繁に更新されることはなく、ほぼ一定のままだ。

実はデジタル放送には、この個別のカードごとのKwを更新する機能がある。例えば、視聴者から有料放送を視聴するための申し込みがあった場合、今まで視聴者が受信していなかったチャンネルを受信できるようにするために、放送局からKwが送られてくる(この信号はEMM(イーエムエム)と呼ばれる)。全世帯向けの放送を使って本当に個別のカードを更新できるのかと思われるかも知れないが、前述のとおりデジタル放送の通信量は膨大で、それに対する鍵の情報はごく短いものなので、1時間に数十万枚のカードの情報を書き換えることは十分に可能なのだ。

もちろん、放送局から送られるKwも暗号化されており、これを復号化するのもB-CASカードの仕事である。暗号化されたKwを復号するための鍵は「マスター鍵(Km)」と呼ばれ、これはカード毎に異なる。復号されたKwはチューナーには送られず、カード内に格納されるので、本来であればKwを誰も知ることはできない。なお、EMM信号はカード内のKwを削除する、つまりは特定のチャンネルを見られなくすることもできるので、カードの書き換えについて研究する者の間では俗に「毒電波」と呼ばれる。

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